ブルーベリーサプリメントの目に対する効果やエビデンス、副作用

目をはじめ健康全般に良い食品として注目されているブルーベリー

ブルーベリーには、まず目に良い成分として知られるアントシアニンが多量に含まれています。アントシアニンは、抗酸化作用に優れたポリフェノールの一種です。

ブルーベリーの他にカシス、イチゴ、多数の紫野菜にもアントシアニンは含まれていますが、ベリー類に含まれるアントシアニンが最も多くなっています。

アントシアニンには糖尿病や心血管疾患のリスク低下、血中脂質の低下をサポートする可能性もあるとして研究が行われています。

またブルーベリーには抗酸化力が強いビタミンEが豊富に含まれており、アンチエイジングも期待されています。

他にも2種類の食物繊維が含まれていることからコレステロール値の低下や、腸内環境の改善効果も注目されています。このように様々な栄養素を含んでいることから、スーパーフードとも目されているのがブルーベリーです。

目をはじめ健康全般に良い食品として注目されているブルーベリー

日本におけるブルーベリーサプリメントの市場

日本でブルーベリーが栽培されるようになったのは1951年のことです。

当時の農林省北海道農業試験場がアメリカから輸入したのが始まりです。その後はじわじわと生産が拡大し、1980年代に各地で生産されるようになりました。

1998年頃にブームが到来し、沖縄から北海道まで、全国各地でブルーベリーが栽培されるようになりました。

季節性の大きな青果ですので旬の時期には安く、旬から外れた時期には価格が高くなります。

旬の時期である7~8月なら1kgあたり約1,500円、旬から外れた時期である4~5月なら1kgあたり約3,500円となります。

しかしブルーベリーは種類が豊富なため、単純に旬ではない時期に価格が上がるとは限りません。

アイケア業界の市場規模は大きい

ブルーベリーサプリメントを含むアイケア業界の市場規模は2016年度に343億円、2017年度に347億円と好調を維持しています。

また、日本の通販健康食品市場全体でアイケア商品は7%近くの割合を占めているのです。

今後はスマホやパソコンの利用時間拡大に伴い、疲れ目の訴求が増して一層の市場の成長が見込まれます。

日本におけるブルーベリーサプリメントの市場

世界におけるブルーベリーサプリメントの市場動向、市場規模

世界のブルーベリー生産量は2004~2018年で生産量が3倍以上に増加しています。

主に北アメリカ、南アメリカでの生産増加が目立ちます。

また近年中国での栽培が著しく増加しています。

2018年は主に中南米で生産量が順調に増えて総生産量は90万トンに達しました。

サプリメントに用いられるブルーベリーエキスですが、2012年に90トン生産され、440億円規模の市場を形成しています。

ブルーベリーエキスを取り扱っている主要メーカーとして、インデナジャパン、BGG Japan、タマ生化学、常磐植物化学研究所が挙げられます。

世界のブルーベリー市場は中南米、そしてアジアでの生産量が伸びており、人口増加や健康意識の上昇に伴ってますます増加することが予測されています。

ブルーベリーエキスの原料価格

原料としてのブルーベリーエキスの価格相場は、1kg当たり北欧産が6万円、中国産が2万円です。

前述の通り、中国のブルーベリー生産量は近年著しく増加しており、ブルーベリーエキスの供給量も豊富です。

ブルーベリーエキスの原料価格

ブルーベリーサプリメントの販売価格とおよその原価率

ブルーベリーサプリメントには、研究で確認された効果に基づいて1日あたり1日に60mg以上のアントシアニンが配合されることが一般的です。

大手メーカーのブルーベリーサプリメントは1,500円前後の商品が中心で、その場合の原価率は15%ほどになります。

1日2粒で60mgのアントシアニンを摂取できるアルミパウチ梱包のタブレット(粒)タイプのサプリメント(1ヵ月分)があるとして、およその原価を算出してみましょう。

なお、ブルーベリーエキス100mgあたりで30mgのアントシアニンが摂取できる原料を使用したとします。

ブルーベリーサプリメント(1kgあたり20,000円と仮定)の原料は1日200mgが30日分で120円、ソフトカプセル1粒1.5円が60粒で90円、アルミパウチは10円で、そのほか乾燥剤そのほか充填費等で20円前後となり、原価は合計240円となります。

販売価格1,500円とすれば原価率は16%となります。

ブルーベリーサプリメントの原価算出は、サプリメントのOEMを行っている弊社株式会社サプリポート独自の方法です。

実際にブルーベリーを配合したサプリメントを通信販売する弊社株式会社サプリポートのクライアント様の商品も、これに近い原価率となっております。

ブルーベリーサプリメントの販売価格とおよその原価率

国内にとどまらず、発展途上のアジアで需要の伸張が期待されるブルーベリーサプリメントを、低コストで生産したいメーカー様は下記のお問い合わせフォームまでご連絡ください。

ブルーベリーの効果、エビデンス

ブルーベリーの摂取は目に良い成分として有名で、網膜の保護、白内障の予防効果が確認されています。

ブルーベリーにたくさん含まれているアントシアニンには、糖尿病や心血管疾患のリスク低下、血中脂質の低下をサポートする可能性もあるとされています。

臨床実験での有効性が認められるかどうかについては議論の途中ですが、今後も幅広い目的の利用が期待されています。

ブルーベリーの効果、エビデンス

中国の集美大学の研究によると
網膜細胞のモデルを用いて、様々なブルーベリーポリフェノールの視覚効果を評価した。老化細胞の発現と正常な細胞の過剰発現を抑制し、細胞酸化を促進するストレスを抑える働きが見られた。さらに老化に関連する酵素の働きを抑制する作用を改善させた。このことから、様々なポリフェノールが多様な役割を果たし、網膜の栄養補給に相乗効果を発揮していることが分かった
パトラス大学の研究によると
ブルーベリー葉を煎じた薬を投与したネズミを12日間観察した。結果として、水晶体の不透明化を有意に防止することが明らかになった。さらに水晶体を酸化から保護し、タンパク質の欠損と凝集を防止した。生理活性ポリフェノールが豊富に含まれるブルーベリー葉エキスは白内障発症を予防することができる
中国の農産物加工研究所の研究によると
ヒトの網膜細胞を酸化、炎症させようとする酸化物質に対して、ブルーベリーアントシアニンは抗酸化作用や抗炎症作用を介して保護することが示された
中国の農産物加工研究所の研究によると
ヒトの網膜にブルーベリーアントシアニンを投与して経過観察したところ、細胞崩壊を抑制した。ブルーベリーのアントシアニンが抗酸化作用を介して、加齢に伴う症状の進行を抑制することが示唆された
中国の南通第一人民病院の研究によると
糖尿病のネズミに12週間ブルーベリーアントシアニンを投与して経過観察した。その結果、ブルーベリーアントシアニンは糖尿病の前兆である体重減少と、血糖値の上昇を抑制できることが示された。さらに網膜の細胞を酸化や炎症から守ることも判明した
学術誌オルタナティブセラピー・イン・ヘルスメディスンの記事によると
2007年から2017年までに行われたアントシアニンと血小板、心血管疾患、糖尿病に関する研究の検証を行なった。その結果、抗酸化物質であるアントシアニンを食事から摂取することは、血小板の抑制効果を持つ可能性がある。すなわち、アントシアニンに糖尿病における心血管疾患を減少させ、補完的な治療に役立つことが期待できる。
鄭州大学第一附属医院の研究によると
アントシアニンと血中脂質に関する研究を検証した。586人の被験者を対象とした6つの研究結果を踏まえると、アントシアニンの摂取は脂質異常症患者の各検査値の数値を有意低下させる、と結論づけられる
タフツ大学の研究によると
60~75歳の男性13人と女性24人を2グループに分けた。フリーズドライブルーベリーを摂取するグループと偽薬を摂取するグループにおいて、実験開始から45日目と90日目にバランス、歩行、認知テストの結果を比較した。ブルーベリーを摂取したグループは言語学習テストで反復ミスが少なく、タスク切り替えテストで切り替えがスムーズだった。しかし、歩行やバランスは改善しなかった。結果として、ブルーベリーの摂取は、高齢者の認知機能を改善することが分かった

ブルーベリーサプリメントの目安摂取量

アントシアニンは目安摂取量60mgとされることが一般的です。

ブルーベリーエキスに換算すると150〜200mgほどになります。

食品でもアントシアニンは摂取できますが、目安摂取量60mgになるブルーベリーを食事だけで摂取するには毎日10~15粒摂り続けなければいけないことになります。何より果物であるため保存が難しくいちいち購入するのが手間になります。

継続的にアントシアニンを摂取したい場合は、ブルーベリーサプリメントが適しているでしょう。

ブルーベリーサプリメントの副作用

ブルーベリーサプリメントを摂取して副作用が見られる可能性は低いと言えます。

韓国の建国大学校の研究によると
重篤な副作用を引き起こす可能性がある薬剤とは対照的に、植物由来のアントシアニンはその毒性が低い

しかしブルーベリーに限らずサプリメントを過剰摂取してしまうと、お腹がゆるくなる可能性がありますので、サプリメントの目安摂取量は必ず守ってください。

ブルーベリーのサプリメントを摂取しても問題ないか、かかりつけの医師や薬剤師に相談することが大切です。

ブルーベリーサプリメント市場において人気がある商品

ブルーベリーサプリメント市場において人気がある商品をご紹介します。

アサヒ ディアナチュラ ブルーベリー with ルテイン

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DHC ブルーベリーエキス

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アサヒ ディアナチュラスタイル ブルーベリー×ルテイン +マルチビタミン

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わかさ生活 ブルーベリーアイ

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Natural Factors ブルーリッチ・スーパーストレングス・ブルーベリーコンセントレート

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ブルーベリーについていただいた質問

株式会社サプリポートでは、サプリメントの情報サイトであるサプリポートの読者の方からの質問を随時受け付けております。

今までにいただいたブルーベリーサプリメントに関する質問とその回答をご紹介します。

ブルーベリーサプリメントは目に良いっていうけど、実際のところを知りたいです(40代女性Inoshitayumeさん)

ブルーベリーサプリメントに含まれるアントシアニンは網膜での光の調節を助ける作用があるため、パソコン作業でブルーライトを浴びる機会が多い方の症状を改善する可能性があります。ただし、目に関する症状は他にも原因がある場合が多いですので、確実に良いとは言いきれません
株式会社サプリポート 藤村

ブルーベリーサプリメントは糖尿病に効くって本当ですか?(50代男性uminoriさん)

確かにブルーベリーサプリメントは糖尿病の前兆である体重減少と、血糖値の上昇を抑制できるという実験結果が挙げられています。しかし、あくまで可能性にとどまり確定事項ではありません。それに糖尿病自体を防ぐというものではないこともご留意ください
株式会社サプリポート 溝内

アントシアニンはエイジングケアに使えますか?(60代女性かじおさん)

アントシアニンが抗酸化作用を介して、加齢に伴う症状の進行を抑制することは示されているためエイジングケアにもお使いいただけます。高齢者の認知機能を改善や、白内障の緩和にも期待されていますが、いずれも実験段階で理論の確立が待たれます
株式会社サプリポート 藤村

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果

株式会社サプリポートはブルーベリーサプリメントを利用している方にアンケートの実施しました。

アンケートの対象者はサプリポートのLINE公式アカウントの友だちの方々およびインターネット調査サービス利用者、実施時期は2020年6月です。

サプリポートのLINE公式アカウントの友だちの方々は、サプリメントに関する情報収集に積極的でサプリメントに比較的詳しい消費者です。

このアンケートは、ブルーベリーサプリメントの利用者の特徴や利用実態を明らかにするために、実施いたしました。

【調査概要】

  • 調査時期:2020年6月
  • 調査方法:LINE公式アカウント、インターネット調査サービスの活用
  • 調査地域:全国
  • 本アンケート対象者:ブルーベリーサプリメントの利用者

【ブルーベリーサプリメントに関するアンケート 質問項目】

  • あなたの性別を教えてください
  • あなたの年齢を教えてください
  • ブルーベリーを摂取するようになったきっかけを教えてください
  • ブルーベリーサプリメントを利用している目的を教えてください
  • ブルーベリーサプリメントを選ぶポイントを教えてください
  • 利用しているブルーベリーサプリメントの1ヶ月あたりの価格を教えてください
  • ブルーベリーサプリメントの効果を実感しているか教えてください

アンケート全体回答者属性(有効回答数:255)

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果1

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果2

  • 男性:119名(46.7%)、女性:136名(53.3%)
  • 20代以下:51名(20.0%)、30代:73名(28.6%)、40代:82名(32.2%)、50代以上:49名(19.2%)

ブルーベリーサプリメントを摂取するようになったきっかけ

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果3

ブルーベリーサプリメントは、1,000円台の安価な商品が多く、店頭での販売も盛んです。

また、テレビCMが放映される回数も多く、ブルーベリーサプリメントの存在や効果を知る主なきっかけとなっているようです。

他のサプリメントと比較して、医師や専門家にすすめられた方の割合がやや高くなっています。近年ブルーベリーサプリメントを扱う眼科が増えていることが影響しているでしょう。

ブルーベリーサプリメントの利用目的

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果4

視覚機能改善や眼精疲労対策など、目に対する有効性に期待して摂取している方が9割近くにのぼりました。

エビデンスが充実していることに加えて、ブルーベリーサプリメントの広告でも主に目に対する有効性を訴求していることが理由でしょう。

ブルーベリーに豊富なアントシアニンに関して、糖尿病や心血管疾患、血中脂質に対するエビデンスがあるものの、それらを目的としている方は少なくなっています。

ブルーベリーサプリメントを選ぶポイント

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果5

金額を選ぶポイントに挙げる方が7割以上になりました。

安価な商品が多く価格競争に巻き込まれやすいことが影響していると考えられます。

ブルーベリーエキスの量や補助成分の豊富さなど、成分に関する回答はやや少なくなりました。

利用しているブルーベリーサプリメントの価格

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果6

市場のブルーベリーサプリメントのほとんどが1,000円台の商品です。

実際に3000円未満の商品を利用している方が8割以上となりました。

ブルーベリーサプリメントの効果を実感しているか

ブルーベリーサプリメントについてのアンケート結果7

効果を実感していると回答した方は1割ほどとなり、やや少ない結果になりました。

「やや実感している」「あまり実感していない」と回答した方が7割を超えており、効果の判断に迷っている姿勢がうかがえます。

サプリメントの効果は緩やかに実感できることを伝え、長期的な利用の必要性を訴えつつ販売促進していくべきでしょう。

研究結果などの参考文献

  1. 中国の集美大学の研究
  2. パトラス大学の研究
  3. 中国の農産物加工研究所の研究
  4. 中国の農産物加工研究所の研究
  5. 中国の南通第一人民病院の研究
  6. 学術誌オルタナティブセラピー・イン・ヘルスメディスンの記事
  7. 鄭州大学第一附属医院の研究
  8. タフツ大学の研究
  9. 韓国の建国大学校の研究